Jazz Piano & Music School

2016.5.18

「Jazzって難しいんですね」?
Jazzピアノの練習についてあらためて思うこと...





このところ、生徒さんの多くがJazzコードを楽しめるようになってきたようです。
ですが一方では、何年か通っていただきながらも、まだコードがあやふやな方々もいらっしゃるのも事実でして…。(^^ )


特にクラシックを長年続けられていらした生徒さんがそうした傾向があることに気づきました。
一体、何故...???


クラシックはもちろんですが、ピアノの勉強というと、まず両手の音符がキチンと書かれた譜面を見て演奏するのが基本ですよね。
ですがJazzでは、クラシックのように「完成された譜面」は無いのが基本。
だってその場で即興演奏する「アドリブ」こそがJazzの醍醐味なんですから…。


しかも左手でコードを押さえながら、右手ではコード進行に即してアドリブのフレーズを弾いて、
その時々の自分の気持ちを表すことに集中します。
ですから左手のコードをやっとこさっとこ想い出せるような状態では、アドリブなんてなかなか難しいことに...。


そこで目安となるのが基本的なドミソのコード。(トライアドといいます)
これがC〜B, それにDb,Eb〜Bbまですべて暗記しているかどうかが大きな分かれ目となるんです。
ほとんど反射的にコードの構成音(特にミに当たる音=3rd)なんか言えるようじゃないと…。


音感の優れた方ほど「頭の中でドミソを鳴らす」ことができてしまうため、機械的には出てこないことも多いようです。
Jazzコードとなると普通のコードではない音を含み、しかもルートなど省略した特別のカタチで押さえることになるので、
いちいちドミソ…を頭で鳴らしてから弾いていたのでは演奏にはなりません。
どうしても押さえ方を(指のカタチ)で覚えてないと困ることがあるんですね。


例えばかけ算の九九。
理屈どおりに考えてその結果を考えて計算してはいませんよね。
小学生のころ、何回も何回も口で諳んじたでしょう。


それと同じのように、メジャートライアド12コとマイナートライアド12コ、
併せてたった24コの構成音さえ覚えてしまえば、
いろいろなシーンでJazzコードを押さえるときに目安となりますし、
アドリブのフレーズだってそれを基に発展させていけるんです。


たかがドミソ...されどドミソ…なんです。


この「譜面に書かれたものではない音楽」を演奏することに気づいたある生徒さんの言葉が、
「 Jazzって難しいんですね」でした!!


う〜ん、そんなに簡単な音楽と思われていたのかなぁ...。(>_<)


☆当方では楽しみながらレッスンしますが、そんなに簡単だとは言ってませんよ〜(^^ )
でもご自分で繰り返して練習していただければ、Jazzピアノはあなたのものになります。必ず!!


皆さん、是非頑張ってください!!


yasushi